第614回 中央社会保険医療協議会 総会(令和7年8月6日開催)(第2報)

中央社会保険医療協議会総会で、「入院・外来医療等の調査・評価分科会」の中間とり
まとめが了承されました。これは、令和8年度診療報酬改定に向けて、今後議論され次期
改定に向けた参考となっていきます。今回も今後の検討の方向性を一部抜粋して報告しま
す。
回復期リハビリテーション病棟入院料について
専門的なリハビリを一定期間集中的に行う回復期リハビリテーション病棟入院料の主旨
を踏まえ、実績指数や重症患者割合等に係る適切な基準や、疾患別リハビリテーション料
の評価のあり方等について、更に検討する。

療養病棟入院基本料について

医療区分別の入院料の割合について詳細に検討する。身体的拘束では、患者像や治療内
容を考慮して分析し、不必要な身体的拘束があるか検討する。経口栄養への移行評価のた
めの各種加算の届出状況や未届出の理由を考慮しつつ、算定している医療機関のアウトカ
ムを含めて分析を行い、経口栄養への移行にあたっての適切な評価・分析について検討す
る。
病棟における多職種でのケアについて
リハビリテーション・栄養・口腔連携体制加算では、土日祝日のリハビリテーション提
供量の評価について検討する。リハビリテーションでは、令和7年度入院外来調査の結果
を考慮し検討する。栄養管理では、管理栄養士が業務時間を確保するための要因や、栄養
サポートチームの役割を検討する。薬剤師業務は、病院機能や規模、地域により必要な薬
剤師数を確保できないことについて、病棟配置の効率化や人数確保について、令和7年度
入院外来調査の結果等を考慮し更に検討する。

外来医療について
複数疾患等、全人的な診療を必要とする患者の分析を進める。令和7年度入院外来調査
の結果から、生活習慣病管理料(Ⅰ)(Ⅱ)を算定する患者特性等について分析を進める。
特定機能病院等の再診患者の特徴や、地域の診療所とともに診療中の患者数について分析
を進める。特定機能病院等が再診患者の逆紹介を行う時の課題や、診療所の課題、病院の
専門医師と地域のかかりつけ医師が共同で継続的に治療管理を行う取組について分析を進
める。
厚生労働省HP 第614回 中央社会保険医療協議会 総会 令和7年8月6日開催
入院・外来医療等の調査・評価分科会におけるこれまでの検討状況について検討結果(中
間とりまとめ)より抜粋

クリックして001533206.pdfにアクセス