この部会で「ケアマネジャー改革」が行われようとしています。
介護が必要な高齢者・その家族から相談を受け、介護保険のケアプランを作る介護支援専門員の人材不足や業務負担の軽減を図るために、厚生労働省は、10月27日に対策案を示しました。
次の4つの論点が明らかになりました。
1. ケアマネジャー資格習得要件の見直し
・受験要件の緩和です。現行5年以上かつ実務経験900日以上の実務経験年数を3年に短縮します。そして資格の更新制度を廃止します。
・対象となる国家資格については、新しく診療放射線技師や救命救急士、公認心理士、臨床検査技師、臨床工学士を加えるとした。
2. ケアマネジャーの業務負担の在り方の整理
シャドウワーク対策の検討
3. ケアマネジャーの更新制、法定研修の見直し
更新研修の受講を要件とした介護支援専門員証の有効期間の更新の仕組みは廃止
・このことにより、資格維持のための時間的、金銭的負担は軽減され、働きやすくなるのです。
・更新研修ではなく、受講しやすい新制度の新設を検討されるようです。
4. 主任ケアマネジャーの位置付けの明確化
・主任ケアマネジャーの位置付けを明確化し、法令上位置付ける。
⁂ 主任ケアマネジャーの業務に関する課題・必要となるスキルには、「業務繁忙のため、主任介護支援専門員の求められる役割に手が回らない」「担う役割が大きく、燃え尽きてしまう不安がある」
一方今後のスキルでは、「他の介護支援専門員に対する指導・スーパーヴィジョンを行うスキル」「地域包括システムの構築に向けた地域つくり、社会資源の開発を中心となって進めるスキル」がある。(資料:ケアマネジメントに係る諸課題に関する検討会(第6回)令和6年12月2日)
・第127回社会保障審議会(介護保険部会)厚労省
・朝日新聞 10月28日の記事より抜粋