統計からみた我が国の高齢者

15日の敬老の日にちなみ、総務省が14日に人口推計を公表しました。それによると65歳
以上の高齢者は3619万人であり、総人口に占める割合は29.4%で過去最高を更新し、人口
4千万人以上の国の中でトップという結果でした。高齢者の就業者数は930万人と21年連続
で増加し、過去最多を更新しました。働く人の7人に1人が高齢者となっています。元気な
高齢者の増加と、少子化による働き手不足も背景にあるようです。

総人口に占める65歳以上人口の割合の推移をみると、1950年(4.9%)以降一貫して上昇
が続いており、1985年に10%、2005年に20%を超え、2025年は29.4%と過去最高を更新
しています。国立社会保障・人口問題研究所の推計によると、この割合は今後も上昇を続
け、第2次ベビーブーム期(1971年~1974年)に生まれた世代が65歳以上となる2040年
には34.8%、2050年には37.1%になると見込まれています。

人口4千万人以上の38カ国中では、総人口に占める65歳以上の割合が2位のイタリア
(25.1%)、3位のドイツ(23.7%)であり、65〜74歳の割合は12.1%でこの2国と同率で
した。長寿の日本は75歳以上の割合が17.2%で、他の主要国よりも高い状態でした。
また、総務省の労働力調査では、24年の就業者全体に占める65歳以上の割合は13.7%。
役員や自営業を除く被雇用者は563万人で、このうち8割近い433万人がパートや契約社員
といった非正規雇用でした。就業先は「卸売業・小売業」が最も多い結果でした。

総務省統計局 統計トピックス NO,146
統計からみた我が国の高齢者―「敬老の日にちなんで」―より抜粋

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