全国の医療・介護事業所で一斉ストライキ

3月13日、医療・介護従事者の労働組合が賃上げや労働環境の改善を求め、全国の医療・介護事業所で一斉ストライキが実施されました。現場の人手不足や低賃金に対する危機感が高まるなか、医療・介護従事者は待遇改善を求めました。

今回は、急激な食料品や生活必需品、エネルギーコストの高騰により、医療・介護従事者の実質賃金は低下しており、多くの職員が生活の厳しさを感じていることを訴えています。

診療報酬・介護報酬は、物価の上昇に応じた十分な引き上げが行われておらず、医療・介護業界の人手不足は深刻化しています。特に介護業界では低賃金が離職の主な要因となっており、十分な人員を確保できずに現場の負担が増加し、利用者へのサービスの質も低下する懸念が広がっています。

岡山県では、医療・介護従事者が集まり、「人手不足を解消するためには賃金引き上げが不可欠である」と国に訴えました。

徳島県では、組合員の看護師や理学療法士などが「給料があがらないと奨学金の返済だけでなく生活するのも大変だ」、「低賃金や過酷な労働では人が辞めていき、このままでは地域医療が守れない」など、医療や介護の現場で働く人たちの厳しい実情を訴えました。

引用・参考
「現場は崩壊寸前」医療・介護の人手不足解消のため賃上げを 全国一斉ストライキ 岡山(KSB瀬戸内海放送)https://news.ksb.co.jp/article/15666831
医療介護従事者の労働組合 春闘で賃上げ訴え(NHK 徳島 NEWS WEB)

https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20250313/8020022609.html

「医療・介護を守る!3.13全国統一ストライキ」決議マップ(日本医療労働組合連合会HP)

http://irouren.or.jp/news/oshirase/2025/02/20250207114915.html