2024年度 診療報酬改定情報

2024年度の診療報酬改定において、高齢者の入院医療を包括的に担う「地域包括医療病棟入院料」が新設されました。この病棟は、高齢者救急患者の受け皿として設立され、誤嚥性肺炎や尿路感染症などの軽症や中等症が9割を占めるとされています。具体的には、地域の中小病院に設置され、治療からリハビリテーション、栄養管理、退院支援までを一貫して提供し、重症度の高い患者を受け入れる大病院と役割分担することを目的としています。看護師は10人につき1人以上配置され、理学療法士や作業療法士も活用されます。

この新設された「地域包括医療病棟入院料」は、高齢者の救急患者に対して包括的な入院医療を提供することを目指しています。具体的な施設要件として、病棟には常勤の理学療法士、作業療法士、または言語聴覚士を2名以上、専任・常勤の管理栄養士を1名以上配置し、入院早期からのリハビリ実施に必要な構造設備を有することが求められています。さらに、病棟の入院患者の平均在院日数は21日以内、在宅復帰率は8割以上とされています。

この病棟は、高齢者の健康を維持し、早期に在宅復帰を促進するために設立されており、看護職員の配置基準も患者10人に対し看護職員1人という厳格な基準が設けられています。

参考資料
1: 【厚生労働省】令和6年度診療報酬改定答申(地域包括医療病棟入院料)

2: 【ニュース解説】2024年度から新設される「地域包括医療病棟」とは?

3: 高齢者の入院「地域包括医療病棟入院料」3050点で新設

4: 地域包括ケア病棟・病床とは?【2020年版】対象患者や施設基準、診療報酬等について

5: https://www.google.com/url?client=internal-element-cse&cx=005876357619168369638:ydrbkuj3fss&q=https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001209396.pdf&sa=U&ved=2ahUKEwj169Gmt76EAxULgVYBHd2gDEwQFnoECAMQAQ&usg=AOvVaw1T8N3ZHqrA4k620JYIwwZ6