7月6日は私たちにとって新たな1ページとなりました。
これまで職能団体として現職者が研修や講習、地域住民への啓発活動等を行ってきました。
何と今回、現職者と理学療法士を目指す学生が同じテーブルにつき、「学校生活」や「これからの理学療法士」について語り合ってみようというイベント。
公益社団法人鹿児島県理学療法士協会が始まって、初の試み。(連盟スタッフも少しお手伝い)
最初はみんな緊張の面持ち。それは当然です。学生の皆さんにとっては「怖いバイザー」のイメージでしょうから。
そこで、当日はお互いをニックネームで呼び、お互いの意見を尊重し、認め合うというルールで行いました。
すると時間が経過するにつれて活発な意見が・・・。正しい一つの答えを見つけ出すことが目的ではないので、色々な「思い」が出てきました。
そして会場には参議院議員 小川克巳先生もお越し頂いてディスカッションの様子を見て頂きました。
小川先生からは
我々は決して主役ではない。バイプレイヤー(脇役)なんだ。知らないから学び、学生は学生なりの器を持つこと。そして、臨床実習に臨むためにはそれなりの条件がある。その条件をクリアにすることを考えなければならない。
と、学生の皆さんに対する激励を頂きました。
さらに、ご自身の政治活動にも触れて頂き、
自分自身も目の前の患者に向き合えばいいと思っていた。しかしそれは違うと感じた。医療や介護、福祉は国の作ったルール(法律)に則って進んでいく。だからこそ、自分たちが働きやすい環境を作る努力も必要。それには政治が必要なんだ。
とお話頂きました。
最後に「理学療法士として必要なものに”理学療法を外から見る”視点も持ってほしい」というメッセージを頂きました。
今回、初の試みでしたが、「理学療法士」という共通の話題を通じて、現職者と学生が実習以外で話ができたことは双方にとって貴重な経験だったのではないかと思います。
このイベントにはグラフティストの植村恭子さん(火山灰で絵を描かれます)にご協力頂き、参加者の似顔絵をイベント中に書いて頂きました。
現在、グラフィックレコーディングも勉強中ということ。次回のイベントでは「研修やワークの可視化」もお願いしたなあと考えています。
色々なコラボをしていきながら、理学療法士の未来を考え、実現に向けて歩んでいきます!