令和8年10月16日(金) 場所:TKP新橋カンファレンスセンター
日本理学療法士連盟研修会、理学療法の未来を考える会が開催されました。
兵庫県理学療法士連盟 会長 石川 智昭
兵庫県理学療法士連盟 副会長 生野達也
兵庫県理学療法士連盟 事務局長 岩城 隆久
兵庫県理学療法士連盟 理事 藤本太郎
が参加しました。
研修会の内容は以下の通りあります。
講演1:「高次脳機能障害者支援法成立 〜今セラピストに必要なのは自分ごとに手繰り寄せる想像力〜」
講師 片岡保憲氏(脳損傷友の会高知 青い空 理事長 理学療法士)
2025年12月に全会一致で可決・成立(2026年4月施行)した「高次脳機能障害者支援法」の背景と、それに伴うセラピストの役割の変化をテーマとした講演でした。
法成立の意義と基本理念外見からはわかりにくい「見えにくい障害」である高次脳機能障害に対し、国・自治体の責務を明確化した初の単独法です。基本理念に「リハビリテーションを含む医療」の提供が法文上明記され、発症から地域生活・社会参加に至るまで「切れ目のない支援」が義務付けられました。
「自分事に手繰り寄せる想像力」の意味単に病院・施設内での機能訓練で終わらせるのではなく、当事者や家族が退院後に地域社会でどんな困難や孤独に直面するのかを、医療者自身が「自分事」として想像する視点が重要であります。
セラピスト(リハビリ職)へ求められる姿勢リハビリテーションが法律の柱となったことで、臨床場面にとどまらず、地域での生活再建・職場復帰・当事者団体や地域支援ネットワークとの連携まで見据えた実践がセラピストに期待されています。
講演2:「海外で経験したフィジオ」
講師 瀬戸口高史氏(プリマステッラバレエ)
欧州をはじめとする海外のトップカンパニーでの実体験をもとに、トップアスリート・ダンサーを支える「フィジオセラピー(理学療法)」の現場と日本との違いを紐解く講演でした。
海外の芸術・スポーツ現場におけるフィジオの立ち位置について、欧州のバレエ団や劇団等では、フィジオセラピストが日常的にチームへ帯同・常駐しており、ケガの治療だけでなく、パフォーマンス向上や傷害予防、復帰プロセスの管理を一体となって担っています。
ダンサー・表現者特有の身体操作とリハビリテーションの重要性として、一般的な医療リハビリと異なり、関節可動域の極限や特殊な姿勢・動作(ポワント、ジャンプ、リフト等)を要求されるダンサーに対する評価・アプローチの解像度や、ダンサー心理への理解が共有されました。
日本におけるフィジオ(PT)への示唆として、ダンサーやアスリートなどのコンディショニング・リハビリ支援における専門職の関わり方や、国際的なフィジオセラピーの視点を日本の臨床やスポーツ・芸術領域へ応用するためのヒントが提示されました。
