コラム

『新しい生活様式と私たちのできること』

新型コロナウイルス感染拡大防止のための緊急事態宣言が解除され,街にも少しずつ人が戻ってきたようです。まだ収束した訳ではないし,第2波が来るとも言われている中で,この活動を「緩み」あるいは「再活動」と捉えるかは議論のある所です。皆様はどうお考えですか? 私は敢えて「再活動」と捉えたい。厚生労働省の示した「新しい生活様式」を参考にしっかり経済活動を再開していきます。皆さんも一緒に「再活動」しませんか?

さて,コロナ禍で、私たち理学療法士を取り巻く環境も大きく変わったのではないでしょうか? リハビリテーションは濃厚接触とする報道もあったようですが,そりゃそうですよね。マンツーマンで理学療法をすることで点数をもらえるのですから。感染予防のために直接介入を控えている患者さんや利用者さんも多いのではないでしょうか?私は,そのような患者さんや利用者さんには電話で状態の確認をしたり,運動のアドバイスなどをしたりして,少しでも身体機能が悪くならないように対応しています。若い理学療法士がオンラインで身体の状態について助言するなどの新しいサービスを始めていると聞くと,すごいなぁと思います。これを機に真似できるところはしっかり真似してみます。

そうそう,緊急事態宣言による自粛中に,オンライン会議を覚えたことは有益でした。遠く離れた仲間と,顔を見て,同じ資料を共有しながら会議ができます。広島県理学療法士連盟でも積極的に取り入れています。同じ空間で話をしているのと同じという訳にはいきませんが,かなり近い環境でコミュニケーションをとることができます。まだ試していない方はぜひ試してみてください。結構ワクワクしますし,新しい発見があるかもしれませんよ。

私たち理学療法士の働く環境が,元のように戻るにはしばらく時間がかかるでしょう。職場環境も,上手に「新しい生活様式」に適応するよう変えていかないといけませんね。是非,職場の仲間や遠く離れた理学療法士と「新しい生活様式」を話題にコミュニケーションをとってみてください。意見が分かれることもあるかもしれませんけど,それがまた楽しいと思いますし,そのコミュニケーションをもとに「新しい生活様式」に沿った職場環境が整ったら最高じゃないですか。(万)

「幹事のつぶやき」は広島県理学療法士連盟の幹事が,政治に関する解説,時事批評,エッセイ,書評などを気ままにお届けするものです。是非,感想をお寄せください(hiroshima-info@pt-renmei.info)。なお,本コラムは個人の見解であり,広島県理学療法士連盟の見解ではありません。(広島県理学療法士連盟情報発信・令和2527日・第219号)

 

幹事のつぶやき バックナンバー

200324 PDF 『日本の未来を考える勉強会』

200311 PDF 『インバウンド狂想曲』

200226 PDF 『景気回復、この道しかない』

200212 PDF 『家族を想うとき』

200121 PDF 『よくあるご意見』

200107_PDF_『マンガでわかる-こんなに危ない!?消費増税』

191224_PDF_オリンピックの遺産

191210_PDF_政治とは大規模な医療である

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191003_PDF_無力感との向き合い方

190902_PDF_経済政策で人は死ぬか

190815_PDF_くらしを守るという理念

190724_PDF_民主主義を疑え

 

きゅうしん中バックナンバー

200421 PDF 『緊急事態宣言、その先に備えよ』