【開催報告】日本理学療法士連盟主催 研修会・懇親会を開催

令和8年10月16日(金) TKP新橋カンファレンスセンターにて、日本理学療法士連盟主催の「研修会」および懇親会「理学療法の未来を語る会」を開催いたしました。
本研修会では、高次脳機能障害者支援法の成立に尽力された当事者団体の代表や、海外の第一線で活躍されたプロバレエダンサーを講師にお招きし、理学療法士の社会的役割や未来の可能性について深く考える貴重な機会となりました。
■ 講演1
『高次脳機能障害者支援法成立 〜今セラピストに必要なのは自分ごとに手繰り寄せる想像力〜』
講師:片岡 保憲 氏 (NPO法人 脳損傷友の会高知 青い空 理事長/一般社団法人 日本高次脳機能障害友の会 理事長/理学療法士)
講演Ⅰでは、実弟の交通事故をきっかけに理学療法士となり、当事者・家族支援活動を牽引してきた片岡保憲氏が登壇されました。

・法成立までの歩みと当事者目線の重要性
約10年以上の歳月を経て、国会で反対ゼロで成立した「高次脳機能障害者支援法」の背景や意義が語られました。片岡氏は、障害の表面的な分類理解にとどまらず、当事者や家族が日常でどのような困りごとや生きづらさを抱えているのかを「自分ごとに手繰り寄せる想像力」を持つことの大切さを訴えました。
・地域格差の是正と評価の順番
法に基づく地域支援体制の構築(支援拠点の充実やPDCAサイクルの推進)に触れるとともに、「職域拡大や待遇改善を求める前に、まず当事者の困りごとに寄り添う姿勢が必要である。その実践が社会的に評価された結果として、セラピストの待遇改善や職域拡大がついてくる」と力強く語られました。


■ 講演2
『海外で経験したフィジオ』
講師:瀬戸口 高史 氏 (プリマステッラバレエ プロダンサー/アートプロデューサー)
講演Ⅱでは、海外各地のバレエ団でプロダンサーとして活躍してきた瀬戸口高史氏が登壇し、実演を交えながら海外におけるフィジオセラピスト(理学療法士)との関わりについて講演されました。

・海外におけるダンサーとフィジオのパートナーシップ
イギリス、香港、イタリア、スウェーデンなど各国の舞台現場では、フィジオセラピストが「伴走者」として日常的・組織的にダンサーを支えており、怪我の予防からパフォーマンス向上まで二人三脚で支え合う体制が確立されていることが紹介されました。
・身体の根本に向き合う理学療法士への期待
瀬戸口氏は自身の怪我や復帰の体験を振り返りながら、基本的な身体の使い方や動作の癖を見抜き、痛みの根本に寄り添ってくれる理学療法士の存在の大きさを強調されました。そして、医療機関内にとどまらず、文化・芸術・スポーツ・子供の教育など多様な分野で「人々の心と身体のスイッチをオンにする伴走者」として活躍してほしいと熱いメッセージが贈られました。

■ 懇親会「理学療法の未来を語る会」

研修会終了後は会場を移動し、懇親会「理学療法の未来を語る会」が開催されました講師の先生方を囲み、全国から集まった参加者同士が職種や地域の枠を超えて、今後の理学療法の発展や現場での取り組みについて活発な意見交換を行い、大盛況のうちに閉会いたしました。
今期の自民党内閣第二部会長等の役職に就任された理学療法士 小川かつみ参議院議員が世界理学療法連盟(World Physiotherapy)より「注目すべき75人の理学療法士(75 noteworthy physiotherapists)」の一人に選出、また第二次高市改造内閣において厚生労働大臣政務官に就任された理学療法士 田中まさし衆議院議員へ当連盟女性局より花束の贈呈もございました‼ 理学療法士の国会議員としてリハビリテーション政策の推進に向けてご尽力いただいていることに感謝いたします。
日本理学療法士連盟では、今後も理学療法士の処遇改善や質の向上、国民の健康増進に寄与する法制度の推進に向け、皆様とともに活動を続けてまいります。