リハビリテーションを考える議員連盟第7回総会の開催の報告

リハビリテーションを考える議員連盟第7回総会

5月8日、衆議院第一議員会館 大会議室にてリハビリテーションを考える議員連盟第7回総会が開催されました。
リハビリテーションを考える議員連盟会長の衆議院議員 鈴木俊一 財務大臣より冒頭の挨拶にて「リハビリテーションの重要性は改めて言うまでもなく、リハビリテーションに求められることは、大きくなることはあったとしても、小さくなることは決してないと考えている。リハビリテーションに関わる課題、リハビリテーションを支える専門職の働く環境、処遇改善にも取り組んでいかなければ事は前に進まない。」と述べられました。

リハビリテーションを考える議員連盟会長の衆議院議員 鈴木俊一 財務大臣より冒頭挨拶

リハビリテーションを考える議員連盟会長の衆議院議員 鈴木俊一 財務大臣より冒頭挨拶本議員連盟総会にて、田中まさし参議院議員が事務局次長として役員に選任されることが承認されました。また、新たに5名の国会議員が本議員連盟に入会し総勢158名の議員連盟となったことが事務局長の田野瀬太道衆議院議員より報告されました。

事務局次長として就任する田中まさし参議院議員

リハビリテーション専門職の現状と要望について、日本理学療法士協会の斉藤秀之会長からは「全世代型社会保障における地域包括ケアの推進に向けたリハビリテーションの充実・強化について」、日本作業療法士協会の中村春基会長からは「健康寿命の延伸に寄与するリハビリテーション」について、日本言語聴覚士協会の深浦順一会長からは「少子高齢社会における言語聴覚士の役割と課題」について説明がありました。

日本理学療法士協会の斉藤秀之会長からの現状と課題の報告

鬼木誠衆議院議員(福岡県第2区)は、物価上昇に応じて公的価格とされる職業に対しては適切な処遇の改善が必要であるとの意見を発言されました。田畑裕明衆議院議員(富山県第1区)からは少子化も大きな課題となっているが、将来的な所得の安定、自らのキャリアが上がっていくことが重要であると提言。山本佐知子参議院議員(三重県)は、市区町村や自治体に理学療法士等が配置されている地域とそうでない地域があるという現状を指摘されました。地域包括ケアシステムの推進には積極的に理学療法士等を配置していくことを推進していく必要があるなど、多くの国会議員の方々から積極的な意見が述べられました。

国会議員の方々から積極的な意見が述べられる様子

最後に、①全世代型社会保障における地域包括ケアシステムの推進に向けたリハビリテーションの充実・強化を図るため、理学療法士等の処遇・労働環境の整備、急性期リハビリテーションにおける人員配置や訪問リハビリテーションの提供体制の強化、②地域リハビリテーションの強化、③地域包括支援センター、児童発達支援センター等の理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の配置の推進および予算措置を図ること、④卒後研修を修了する者など質の高い理学療法士・作業療法士・言語聴覚士に対する処遇や労働環境を改善すること(専門・認定・登録療法士制度の活用など)が含まれる要望内容が、リハビリテーションを考える議員連盟の決議として承認されました。