会長 半田一登 

この度、平成30年3月に日本理学療法士連盟会長に就任しました半田一登です。

日本は世界に先立って少子高齢社会という局面に直面しています。高齢化については、振り返れば人間は太古から永遠の命や長寿を願ってきました。しかし、医療等の発展によりいくらそれを手に入れても、国としても個人としても幸せで満たされることはありませんでした。なぜかと言えば、病気や怪我がなくなることはなかったからです。一方、少子化については、その進行に伴う労働力の不足が顕著になりつつあります。日本の経済力を維持するためには、少なくとも労働者の心身が健全であることが非常に重要だと考えます。つまり、この高齢社会そして少子社会に相通ずる課題は「健康」なのです。そして、その健康のためには運動・食事・生活習慣が大切なことは自明のことです。しかし、どのような運動をすれば自分の健康作りに役立つのかという問いに対しては、多くの方が明確に答えられないことでしょう。

私たち理学療法士業務の中心を成すのは運動療法です。そこでの運動は、「科学としての運動学」に基づいた専門的な運動です。どのような運動が転倒予防に効果的か、どのような運動が生活習慣病に効果的か、どのような運動が認知症に効果的か、どのような運動が健康寿命に効果的か。理学療法士の運動に関する知識と技術は、一人ひとりの健康を作り上げることに寄与できると確信しています。それでも何らかの疾患に罹患した場合は、リハビリテーション医療の中で理学療法士として、それぞれの患者さんの自立した生活を創造していきます。

日本理学療法士連盟は平成16年に創設されましたが、その歩みは決して力強いものではありませんでした。しかし、平成28年の参議院選挙で初めて自民党から公認をいただき全国比例区で闘ったところ、13万票以上の票を集めることができました。当時の会員数が9万7千名だったことや、会員の平均年齢が必ずしも政治に親しんでいない32歳であったことを考えると、奇跡に近い結果であったと思います。

私達は、理学療法士が縦横に活躍できる社会的な提供体制を作り上げ、国民一人ひとりの健康で幸せな人生に理学療法士として寄与したいと考えています。そのためには政治分野で力を持つことも必要です。関係各位のご理解と力強いご支援を心よりお願いする次第です。

日本理学療法士連盟会長
半田一登