会長の挨拶

山口県理学療法士連盟 会長 綿谷 昌明

山口県理学療法士連盟のホームページをご覧いただきましてありがとうございます。

山口県理学療法士連盟は、県民、広くは国民のための医療・保健・福祉が充実したものとなり、地域リハビリテーションの理念の中にもありますように、すべての人が安心して住み慣れた地域で生活を送ることができるよう、その施策の発展に資する政治活動を行うため平成21年4月7日に10名の発起人で設立いたしました。

我が国が世界に誇る国民皆保険制度を持ち、最高水準の医療・保健体制を確立してきたことは、豊かな国民生活への発展に大きく貢献してきました。しかしながら、国家財政の緊縮、とりわけ社会保障費削減が進むなかにあって、患者の自己負担増、診療報酬抑制、リハビリテーションの日数制限、理学療法料など、患者とサービス提供者の双方を苦しめる制度改定が次々と打ち出され、受診抑制、リハビリ難民など世界最高の医療・保健体制は大きく後退しようとしています。また、団塊の世代が75歳以上(後期高齢者)となる2025年に向けた地域包括ケアシステムの構築は、我が国での最重要課題であり、2018年度医療保険・介護保険同時改定においては、今後の基本方針が確定する理学療法士の将来をも左右する重要なものと認識しております。

このように理学療法士を取り巻く危機的状況は、より多様化し、複雑かつ深刻な状況にあり、その対応はますます難しくなってきています。このような困難な状況を打破するためには、学術活動に裏打ちされた専門性向上政策に基づく身分保障の陳情・要望活動だけでは難しく、より力強い政治的手法に頼らざるを得なくなってきております。

山口県理学療法士連盟は、わが国リハビリテーション医療の発展と国民の福祉、リハビリテーションサービスの充実を図り、さらには理学療法士全体の社会的地位向上のために、山口県理学療法士会ならびに日本理学療法士協会を政治活動の側面よりバックアップするため、種々の活動を展開しております。山口県理学療法士会会員ならびに広く県民の皆様の深いご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。