会長 田中昌史 

当連盟は平成15年の発足以来、国民の健康と福祉の向上を目的して、日本理学療法士協会と密接に連携・協働を図りながら政治活動を展開してまいりました。国民が住み慣れた地域や居住・就労環境において健康的で安心した生活を送ることができるよう、理学療法士の専門性をその現場でいかんなく発揮できる体制や制度を実現することが当連盟の役割であります。これまで、日本理学療法士連盟の組織力や社会へ向けた発信力を強化するとともに、国民と理学療法士の声を国政に届ける理学療法士国会議員の擁立を主たる活動としてまいりました。

超高齢社会となったわが国は、従来からの医療保険や介護保険だけでは社会保障および国民の地域生活の全般を支えきれない状況にまで至ろうとしています。保険制度の見直し、給付と負担の適正化、地域包括ケアの推進と自助・互助の重視などがすすめられ、

医療職や介護職には早期からの在宅生活復帰や地域における支援体制の充実が求められています。また、国民個々人の生活スタイルに適した過不足のないサービスが提供され、国民一人ひとりが自ら社会参加できる社会作りへの参画を強く期待されており、十分なパートナーシップの基で専門性をそれぞれがいかんなく発揮して、地域と生活を支えるチーム医療・チーム介護が求められています。

このような社会的要請があるなか、理学療法士は医療、介護、地域の全ての場面で連続性をもって国民の生活能力の向上および社会参加を高めることができる職種として、

利用者ご本人、ご家族、地域の方々、居住環境や地域環境、サービス提供者などを総合して適した提案ができる「自立生活プランナー」としての重要な役割を担うものであります。

私ども理学療法士の役割をしっかり果たすためには、理学療法士養成教育の充実、新人教育システムの充実や臨床能力研修会の確実な実施、社会経済的な動向をも踏まえた管理者研修の実施などを促進し、さらには免許更新制度などの導入による自律的な専門的能力の担保なども検討してまいらねばなりません。

一方、理学療法士がその専門能力を高めたとしても、法律や制度の下でその業務が行われる職種である以上、専門性を発揮しうる法律や制度が整備されなければ能力を発揮することはかないません。現実問題として理学療法士の身分法はその能力を発揮しうるものではなく、超高齢社会を理学療法士が能動的に支えることが困難な状況であることを強く感じております。

この現実を打破するためには、法律や制度を作る場である国会や地方議会、行政の場に、理学療法士の声を代弁する人材を送り込み、その者自身が法律や制度の策定にあたるべきであります。したがいまして、日本理学療法士連盟の最も重要な使命は、理学療法士の代表を国政の場に送りだすことにあるのです。

本年、小川かつみ参議院議員が誕生いたしました。全国の理学療法士連盟関係者および理学療法士の皆様、支援者の皆様、関係団体の皆様にいただいた「想い・熱意・行動」を、「国民と理学療法士の明るい未来」へ結びつけるとともに、さらにその輪を拡げていくことが私に課せられた使命であります。

全ての理学療法士が参加する連盟組織を創りあげ、国民および理学療法士の生活に資する活動を強く推し進め、国民の地域生活に欠くことのできない理学療法士の確立を目指して邁進してまいります。

理学療法士各位におかれましては各都道府県理学療法士連盟に是非とも御入会いただき、理学療法士の総意を示す政治活動にご参加されますよう御願い申し上げますとともに、今後とも日本理学療法士連盟への御理解とご支援を何卒お願い申し上げます。