「質の高い職業人」育成の新大学制度、初認可は1校のみ

2018年10月5日

専門職大学・短大・学科の設置審査結果

大学の制度に来春から新たに追加される「専門職大学」について、文部科学省の大学設置・学校法人審議会は5日、設置申請があった17の大学・短大・学科のうち、1大だけ開設を認める答申を出した。残る申請のうち、1大と1短大が「保留」となり、11大、2短大、1学科は認可が難しいなどと判断し、申請した学校法人が取り下げた。

 専門職大学は「質の高い職業人」の育成を目的に、観光や農業、情報といった特定の職業について教える。大学の制度に新しい形が加わるのは短大以来55年ぶりだが、初年度の審査は厳しい結果となった。大学設置審の吉岡知哉・大学設置分科会長(立教大前総長)は、教育課程や教員組織、施設・設備などの面で問題があるケースが多く、「制度創設初年度であるものの、総じて準備不足で、法人として大学設置に取り組む体制が不十分と感じた」とのコメントを発表した。保留となった申請は、指摘された問題を解消できれば、開設が認められる。

 唯一認可された高知リハビリテーション専門職大は高知県土佐市に設置され、理学療法学や作業療法学を教える。各地でモード学園などの専門学校を運営する日本教育財団は、情報工学や医療・福祉などを教える5大学を申請したが、保留となった国際ファッション専門職大以外の4大学の申請を取り下げた。

 専門職大は卒業に必要な124単位のうち40単位以上を、企業などと連携した現場などでの実習で取得し、専任教員の4割以上を実務家が担う。社会人は、実務経験に応じて最大30単位を免除される。既存の大学が「専門職学科」を設けることもできる。卒業生は、専門職大学は「学士(専門職)」を、専門職短大は「短期大学士(専門職)」を得る。(増谷文生)

京都府理学療法士連盟

会 長  並河 茂