植松会長代行よりコラムが届いています

「組織代表議員を育てる」

ー政策提言・実現力に求められる基本的資質・行動力についてー

 

                         日本理学療法士連盟

                          会長代行植松光俊

 日本理学療法士連盟および協会の組織代表として小川克巳氏が自由民主党から当選して、早1年を経過しましたが、彼が国会に参加したことによって協会の政治活動において何が変わったか、平成30年同時改定に向けてその政策過程について見えてきたものについて書くように言われてこの原稿執筆に取り組んでおります。しかし、その政策実現という成果はそう簡単に得られるものではないことは明らかです。それよりも二人の議員を、組織代表として当選させた日本理学療法士連盟および協会の力を脅威として、政治の世界(立法機関)や官僚(行政機関)、さらには他の職能団体や企業、マスコミにまで知らしめたことが最も大きな成果と言えます。つまり山口議員を2013年7月に当選させた実績(協会会員9万人で、投票数7,5万票)、そして昨年(2016年7月)に小川議員を当選させた実績(協会会員10万人で、投票数13万票超)は、彼ら二人の議員活動の成果の前に、理学療法士という職能団体の選挙組織力の強さを世間に知らしめたこと(理学療法士職能団体は凄いという風評)が、この数年、政策を提言し実現していく働きかけ(政治活動)において実に大きな影響を与えています。この理学療法士職能団体に対するイメージを維持していくことは、政策提言・実現において最低限の基盤整備であり、組織代表である議員としての行動規範の厳守は当然のこととして、会員個人としても、その理学療法士イメージを微塵たりとも劣化させる組織であってはなりません。しかし、所属する政党の違いはあれ、山口議員、小川議員の二人の組織代表が政策提言する上で最も重要な基本的な行動は、47都道府県の様々な領域の施設や事業所等で働く理学療法士やその利害関係者である障害者、患者、当該サービス利用者、一人ひとりの声を丁寧に伺い、そこにある課題や実態を把握することから始めることです。この一人ひとりの声が政治家を成長させるものであり、全国都道府県の会員や患者・障害者団体が置かれている環境における課題が理解でき、その中で理学療法士協会職能課等との連携等を通して、理学療法政策提言へと成長できるのであります。こういった議員としての当たり前の行動から始めなければ、他の医療介護予防業界の先輩議員たちを追い越すことができないと考えております。

本会組織代表である二人の議員に対して、今後もその正しい行動のあり方・責務を強く求め、見守っていくことが、彼らを組織代表として送りだした私たち連盟役員・会員の責務であります。更に二人が全国の理学療法士の声を聞き・課題を発見する行動報告や政治活動成果報告をみんなでしっかり見守っていくことによって、組織代表としての政策実現力と資質を向上させ、育て、成長させていくのであると認識して、みなさんでしっかり働きかけていきましょう!

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植松光俊
1974年 九州リハビリテーション大学校卒後,神奈川県総合リハビリテーションセンター入職し,産業医科大学リハビリテーション部や国 立大阪南病院,藍野医療技術専門学校理学療法学科など経て,東海記念病院リハビリテーションセンター長・医療法人鴻池会リハビリテーション部長を歴任し,その傍ら昭和大学医学部にて博士取得を取得.
2003には星城大学リハビリテーション学部理学療法学専攻・教授 リハビリテーション学科長に就任.その後リハビリテーション学部長,健康支援学研究科 研究科長に就任を経て2014年には同大学退職.
以後,非常勤講師として勤務する傍ら,株式会社リハステージ代表取締役として活躍している
日本理学療法士協会においては1997年から役員を努め,2013年より日本理学療法士協会政策企画業務執行理事として活動している.